ご 挨 拶

平成 30 年 3 月 15 日
浜松経済同友会
代表幹事 御室 健一郎

本日は、第24回「同友会経済サミット」にご列席頂き誠にありがとうございます。
日頃より本会の活躍にご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
本会が主催しますこのサミットも平成5年に天竜川経済サミットとしてスタートして以来、今回で24回目の開催を迎えました。毎回多くの方々にご来場いただき、また多数の企業・団体の皆さまにもご協力頂いておりますことに、あらためて御礼申し上げます。

現在、中国やインド等のいわゆる「新興国」が、世界経済において大きな存在感を示しております。世界の経済活動を隔てる国境の壁は低くなり、グローバル化の波が日本にも押し寄せています。一方、日本は人口減少に転じ、少子高齢化が進展しております、少子高齢化は、国内の労働力人口の減少を意味しており、日本経済の成長に対する制約要因となります、特に地方においては、若者の都心部流出などにより高齢化が進み、地域経済の低下を招いています。
そのような状況の中、日本国内での外国人雇用は年々・拡大加速しております。統計によれば平成24年に約68万人だった外国人労働者数は平成28年には100万人を超え、国としても外国人材の就業を積極的に促進しています。ただその対策は、単純労働者の受け入れではなく、日本経済の活性化や国際競争力強化という観点から、優秀な外国人材を積極的に呼び込むことを基本的な考えとしております。外国人労働者に対しては、不法就労問題や犯罪、人権問題などをイメージしますが、昨今では新興国などの高度外国人材の獲得競争が激化し、外国人雇用がグローバル戦略の重要な位置づけとなっております。

これらを背景に、本会では昨年9月より「浜松グローバル人材研究会」を発足し、外国人労働者の現状や大学での留学生対策、各企業の取り組みなどの研究活動を行って参りました。本日はその成果を含め『「グローバル人材が活躍するまち浜松」を目指して』と題し、グローバル化の進む中で、地域活性化のために今何をすべきか、また産学官が連携して、何が実現できるかなどの問題提起をさせていただきます。

また、本日ご無理を言って基調講演をお受けくださいました元大使の塩尻孝二郎様をお迎え出来た事は大変感慨深いものであります。インドネシアをはじめアメリカ、欧州連合の大使を務められました経歴からのご講演は大変貴重なものであり、今回の提言にも大いに参考になると考えております。そして座談会では、浜松市長をはじめ教育、産業会の皆様にもご登壇頂き、産学官における グローバル人材の諸問題を題材に、大いに語って頂こうと思っております。

結びになりますが、今回のサミット開催にあたり、研究会にご参加頂きました外部顧問の各位におかれましては、多大なご支援ご指導をいただき感謝と御礼を申し上げます。また政策委員会のメンバーを中心とした研究会の熱心な取り組みに対しても心より御礼申し上げます。

このサミットが浜松地域の輝かしい未来に向けての一助になれば幸いです。